小千谷市のコンクリート打ち放し住宅の型枠が外れ、気になっていたコンクリートの肌が全貌を現しました。まずは1階の外壁ですが、今回は2階の型枠のアクが1階の壁に流れないように型枠をそのまま残して2階の型枠を積んで行きました。この方法は1階の型枠を転用するのと違って外部のパネル・パイプを倍使いますから職人さんは嫌がるのですが、綺麗な打ち放しを造るため、あえてお願いしました。
ところが長雨のため大事に残していた1階の型枠の中に2階のコンパネのアクが浸み込み、打ち継ぎから下50センチくらいの所が茶色くなってしまいました。一時はどうなることかと思いましたが、専門業者からアク抜きをしてもらい何とかここまで落とすことが出来ました。
2階のコンクリート打設日が猛暑だったこともあって、コールドジョイントが心配でしたが、まずまずの出来でしょうか?竹槍効果もあってか気泡も少ないように思えます。
なんと言ってもあの暑さの中でのコンクリート打設で、私も一時は熱中症の初期症状が現れ、頭から水をかぶったほどでした。私がリタイヤした後も職人さんは黙々と自分の仕事をこなして、本当に頭の下がる思いをしました。
駐車スペースの内部です。中外打ち放しの部分で気を使いましたが何とか入っているようです。
今回は内部の打ち放しはありません。コストダウンを考えると内部も打ち放しにしたほうがローコストですが、雪国では特に外壁の内側は断熱材を吹かないと結露や室温の低下が心配です。
壁の中間に断熱材を挟み込む工法もありますが、そこまでして打ち放し面を見せても、室内が暗くなるだけで、結露の心配のない所を部分的に見せる程度が良いかと思います。
今後の作業は、窓枠をつけて発泡ウレタンを隙間無く吹き付けます。完成は9月末頃の予定です。今後も工事の状況を随時更新して行きますのでお楽しみに!