「へたなお化け屋敷より怖い!」と聞いてはいましたが旧東川小学校のクリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルメンの「最後の教室」は足元が見えないくらい真っ暗闇、その中に藁を敷いた床ですので、目が慣れないと転んでしまいそうでした。
とにかく真っ暗!1廊下から階段まで小さな豆電球がぶら下がっているだけと言う、消防署が見たら卒倒しそうな建物です。
教室には誰も居ない保健室を模したような展示や、真っ暗な教室から大きな心臓の鼓動だけが響き渡るのは不気味でした。この日は大勢の見物者が入っていたからキャーキャー言って面白がっていましたが、平日の暇な時間帯に入れば、逃げ出したくなるような芸術作品?です。
次に入ったマリーナ・アブラモディッチ「夢の家」も不気味な作品です。夢を見るための衣装を着て棺おけベットに入って宿泊します。翌朝ここで見た夢は専用の本に書くという、夢を見るための館です。
宿泊者の体験談では床が固くて眠れなかったとか・・
続いて上湯のローレン・バーコディッツ+ロビン・バッケン「米との対話」です。まあ怖いものばっかり見た後なのでホッとする作品です。
空家再生プロジェクトも見学し、古民家にしては斬新な建具に興味を惹かれました。前に住んでいた方はなかなかの趣味人とお見受けしました。
黒光りした部屋に白木の太い枠は最新の耐震補強か?ここをまたいで入る非日常性を狙った作品でしょうか。
これは楽しい!黒倉の「ゆく玉くる玉」は大きなガラス玉が家の中から外を廻って鐘を鳴らしてまた家に戻ります。
ハンドルを回すとガラス球が上に上がり、後はガイドレールに沿って玉が走ります。子供達が順番で操作をして楽しんでいました。
オーストリアハウスって言うから期待して行ったら何処がオーストリアなのかわかんない?とりあえず写しておきましたが・・
まあ左の建具は参考になるか・・
もっと見て廻りたかったのですが、相棒が弱音をはいてこれで今回の芸術祭巡りはおしまいです。
まだまだ古民家を利用した作品がたくさんあるので、10月から再開するという新たな企画でリベンジしたいと思います。
(おまけ)家に帰ったら集落のみこしが盛り上がっていました。割野のみこしは水掛神輿、最初から最後まで集落の消火栓の点検と称して行く先々で洗礼を浴びます。この洗礼は見ている人にも及び、ボケッとしているとずぶぬれになってしまいます。私も以前は頑張りましたが40歳が定年で、少し寂しい思いをしております。