今年は暖冬のはずでしたが結構雪が積もりました。場所によっては重機で押し出した所もあります。屋根雪を降ろすことはそれほど大変な作業ではありませんが、下の雪を片付けるのが大変なんです。
2階建ての家ですが、雪堀りを止めて自然落下に改築した家でも容赦なく雪は滑り落ちてきます。
3階建ての高床住宅でも2階の窓が雪で埋もれそうになって来ました。こうなると雪が硬くなってロータリー除雪車でも歯が立たなくなることもあります
井戸があれば下雪を溶かすことも出来ますが、ご近所で井戸を掘れば、もっと深い井戸が必要になります。
昨年建てた木造耐雪住宅です。鉄骨の耐雪住宅は市民の皆さんには認知されておりますが、木造の耐雪住宅でも屋根の上には50センチくらいの雪しかありません。平らな屋根は雪を貯めて置くだけではなく、雪を少しづつ溶かしています。
最近では冬に雨が降ることもあります。自然落下のように降った雪を強制的に落とした雪の塊はなかなか溶けませんが、降ったままの状態であればちょっとした暖気で溶け始めます。しかも建物全体が温まっていますので、まさに上から下から溶けて行く訳です。
これって融雪屋根の灯油や井戸水の電気代・小型除雪機の燃料代を一切必要としない、本当のエコ住宅と言えるのではないでしょうか。
今年から始まる住宅のエコポイント制度、安い家も高い家も、高カロリーの家も等しく与えられるそうですが、本当に地球に優しい住宅にポイントを増やすような取り組みが、新しい住宅の技術革新を進めるものだと思います。