見附市で地盤改良工事が始まりました。工法はセメント深層混合処理工法:湿式柱状改良工事と言い、一般にはセメント柱状改良とも言います。
長岡・見附あたりは、大昔は海の底で、大きな入り江のようになっていました。そこに信濃川が大量の土砂を運び、長い年月をかけて広大な平野が出来たと聞きました。
ですから3mや5m掘っても粘土ばかりの地質で、10m位でようやく少し固い層が出ます。
その10m下の固い層まで直径1mのオーガーを取り付けて回転しながら掘り進み、先端からセメントミルクを噴射しながら粘土とともに攪拌し、直径1mのセメント柱を形成します。
一つの柱で2本から4本の柱状改良をし、家全体が10m×29本もの改良された柱の上に建てられます。
昨日の日没前に改良された柱を掘っています。早く掘らないと重機では掘れないほど固くなってしまいます。掘った断面を見ると4本の改良された丸い柱がはっきりと見えますが、青いのはセメントが大量に使われている証拠です。