津南町町長発案の「小樽雪あかりの路」視察研修に観光協会理事として参加して来ました。
今回の視察の経緯は、国交省の平成22年地域づくり全国交流会議で「越後妻有アートトリエンナーレ」が国土交通大臣賞を受賞した際に、同じく入賞した「小樽雪あかりの道」のイベントに関心を持った町長の発案で企画された視察研修です。
視察団は観光協会理事2名、Wa、津南応援隊、ニューグリーンピアなどの若手を中心とした町興しのメンバーと、役場の地域振興課の若手の2人で、計7名の脂ののった馬刺し軍団です。
2月6日(日曜日)早朝5時半に一路新潟空港を目指して出発しましたが、高速に乗ったら霧がすごくて通行止めで、小千谷のインターから後は下道をずっと走らされるというアクシデントに見舞われましたが、何とか離陸に間に合い、新千歳空港からJRで1時間くらいかけて小樽の駅に到着しました。
ボランティアセンターにて、予約したあったバックヤードツアーで小樽の町を案内していただきました。
そもそも今回の視察研修は、単なる雪まつりの視察ではなく、「小樽雪あかりの道」というイベントに、なぜ海外からボランティアが自費で集まり、18日間も滞在して祭りを盛り上げているのかを知るためにやってきました。
ボランティアの多くは韓国や中国からの学生が多く、10日間の祭り期間中もずっと雪のオブジェの補修をやっています。
道ですれ違う観光客も雪像を直しているボランティアも、半分以上が韓国や中国の人たちで、「ここがホントに日本?」と疑うほどの祭りでした。
実は私たち視察団のもう一つの任務は、そのボランティアの一員になって、なぜボランティアがそんなに人気があるのかを調査することです。
そこで本部から用意されたローソクとバーナーでオブジェの灯り点け作業を任されました。火付けは段丘花火などで視察団の得意とする分野で、手馴れた作業で灯します。
この祭りには雪像というものはなく、小さなオブジェを灯りで浮かび上がらせるという、極めて単純だが美しいものです。
ガラスの玉に入れて吊るすオブジェも感じがいいです。
一連の作業が終って名物の小樽運河へ出かけました。水面に浮かんでいるのはガラス玉に入れたローソクの灯りです。
ここにも水面が見えないくらい観光客が押し寄せていました。行きかう言葉はやはり韓国語と中国語、それほど騒ぎたてる風景じゃないと思うのですが、「小樽雪あかりの道」のハイライトです。
なぜこの町に人が押し寄せるのか?札幌から近く、雪まつりもほぼ同じ時期というメリットもありますが、札幌よりも歴史建築物が多くあり、町全体のノスタルジーが観光客の心をつかんでいるものと思います。
雪まつり自体は、どれだけ凄いというものではありませんが、海外からボランティアがどんどん集まってくるというシステムに驚きました。